2019年5月14日
近頃、「AIが搭載されている」とか「AR、VRが実装されている」と聞きますが、それと同じくらい“画像認識技術が進化している”と言われています。
ですが、実際に“画像認識技術”がどこに使われているのか想像もつきません。
しかし、企業の視点から見ると作業効率をグッと引き上げる活用法や、コンバージョン率をあげる応用方法がたくさんあります。
そこで今回は、画像認識技術がどのように応用されているのか、その例を紹介していきます。
ぜひ、参考にしていただけると幸いです。
応用例① オブジェクトの追従
動画を見ていただけると、3人の女性が着ている服を中心にそれぞれ、青・緑・赤の四角が人の動作に合わせて動いています。
これは画像認識により、設定されたオブジェクト(ここでは服)を追従しているのです。
一般的に“画像認識技術”と聞くと、静止画から成分を抽出し他の静止画に応用するとイメージすると思いますが、動画にも応用することができるということです。
Θ映像データから商品の普及率の認識や宣伝に活用
例えば、TwitterやInstagram、YouTubeなどのSNSには日々動画がアップされ情報で溢れかえっています。
そのビッグデータに対し、ある特定の製品を画像認識ツールに設定をし、検索をかけることでその製品がどれだけ普及しているのか、流行っているのかのデータを抽出することができます。
また、オブジェクトにURLや製品の情報を載せることで、いつでも動画の中からクリックやカーソルを合わせるなどの簡単な動作で製品の情報を確認できたり購入ページまで飛んだりすることができるようになります。
5Gの到来により“動画”というコンテンツが優位になってくることも予想ができるので、今後この技術はより有益なものとなるでしょう。
応用例② オリジナル画像から情報を抽出することが可能
オリジナルのQRコードが作成可能に
QRコードやバーコードは私たち人間の目には情報のないただの数字や点の集合体としか認識することができません。
ただ、一方で製品のデザインの一部であることには変わりがなく、“美しくない”と思っている方もいるかもしれません。
そこで、画像認識ツールを使うことで、特定の画像をまるでQRコードのように扱うことができるようになります。
これはある製品の応用例なのですが、これを読み取ることで製品の情報を簡単に調べることができます。
QRコードとは違い、その企業にしかない“オリジナリティ”を出せるので消費者により強い印象をつけられるでしょう。
仕組み
画像認識ツールには特定の画像とその画像を読み取った際に返す反応を設定するが可能です。
目から得た情報によって行動を起こす人間と同じように、形と色の特性を融合した“特徴点”から画像の判別をしフィードバックを与えるのです。
詳しい判別の技術は“画像マッチングの基本原理”に書いてありますので参考にしてください。
応用例③ 画像データの在庫管理、検索
出版社での在庫管理に大活躍
編集者では常に何万という画像データや記事を管理しています。
その中から「同じ風景や場所の画像が使われているか」を抽出しようとすると、膨大な時間がかかるのではないでしょうか。また、著作権などの問題が発生した際に瞬時に対応するのも難しいでしょう。
ですが、画像認識ツールを応用することで、それらが可能となり人間の膨大な作業をカットしてくれます。
便利というよりも、絶対的に必要なツールであると言えるでしょう。
仕組み
ある写真の中から特定の情報を検出しデータベースと照合するという仕組みです。
一部のスマートフォンにはすでに似た機能が追加されており、もしかしたら利用したことがある人もいるかもしれません。
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