画像認識技術を利用してストリーミング配信を盛り上げる

2019年6月14日

動画配信プラットフォームの充実とeスポーツの普及が合間ってゲーム配信者、通称ストリーマーがどんどんと増えています。

しかし、まだまだストリーマーにとって有用なサービスやソフトウェアは少なく、苦労している人も多いことでしょう。

そこで今回は、現在ストリーマーが抱える課題を分析し、画像認識技術の応用でそれらを解決する方法を紹介していきます。

ストリーマーがかかえる課題

日本はゲーム運営会社からの規制が厳しく、ストリーマーにとって辛い環境です。

特にライブ配信を独学でゼロから始めるとなると技術的なサポートがなければ初めからゲームに集中することはできません。

運営会社のサポートも、実績を残している有名配信者のみに限られており、ストリーマーとして働き続けるのは困難でしょう。

画像認識技術を利用するメリット

画像認識技術を利用することで、特定の事象が発生した際に設定したアクションを起こすことができるようになります。

例えば

・特定の事象に対してチャットに自動的にコメントを残す
・特定の事象のみを切り取り、ハイライト動画・まとめ動画を自動で作成する
・プレイの長所・短所を数値で集計し分析することができる
・ゲーム外でのランキング作成、プレイヤーのスカウトに応用可能

など、非常に幅広く応用することができます。以下にどのような場面を認識できるのかの例を紹介しましたので確認してみましょう。

例① Fortnite

任天堂Switchが全世界で2000万台販売された時点で、1000万ダウンロードを記録するほど人気のゲーム、それが“Fortnite”です。

バトルロワイヤルと呼ばれるジャンルのゲームの中ではトップの人気を誇り、日本人ストリーマーも多数存在しています。

その“Fortnite”内で、画像認識技術を以下のような場面で利用することができます。

VICTORY ROYALE

画像を見ていただければわかる通り、“#1”と右上の終了時間を表す“0:56”を認識することができます。

例えば、これを利用して自動でチャットにコメントを流したり、ライブ配信画面に特定の映像や画像を映し出したりすることができるようになります。

ゲームに勝利した後にその都度PCを操作していたら、せっかくの勝利の喜びが薄れてしまいます。

あらかじめ、勝利後のアクションを決めておくことで、より一層ライブ配信を盛り上げることができるのです。

ELIMINATED

勝利の瞬間と同様に盛り上がるのが、負けた瞬間です。ストリーマーの叫び声や表情を楽しんでいる視聴者も多いことでしょう。

そんな瞬間を画像認識技術を使えば、より配信を盛り上げることが可能になります。

画像の通り、負けた瞬間に表示される“ELIMINATED”という文字を検知することで特定のアクションを起こせるようになるのです。

例② PUBG

PCゲームはなかなか日本で流行らないと言われていますが、PUBGはその例にはよらず大流行しています。

現在では、スマートフォン版もリリースされ、その人気は高校生から社会人まで幅広いものとなっているのです。

“Fortnite”と同様にバトルロワイヤルというジャンルですでに多くのストリーマーが存在するのが“PUBG”。

弊ゲーム内でも様々な場面で画像認識技術を応用することができますが、そのうちの一つ“KILL”を紹介します。

KILL

画像の通り、“PUBG”ではKILLをした際に赤文字で「1 KILL」と表示されます。

その際、付随して表示される文字を検知することで、“KILL”を認識するのです。

“PUBG”は“Fortnite”と異なりシンプルな銃の打ち合いとなることが多いので、“KILL”というイベントはインパクトがあります。

まさにストリーマーの腕の見せ所となるので、そこに画像認識技術を使ったアクションを加えると他の配信との差別化となり盛りがることは間違いないでしょう。

まとめ

今回は画像認識技術をゲームのライブ配信に応用する例を紹介しました。しかし、これはほんの一例でしかありません。

画像認識技術を、より一層ライブ配信を盛り上げたり、プレイヤーの腕を磨いたりすることに応用してみてはいかがでしょうか。

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